笑う黒犬の憂鬱

妻をなくした黒犬が這い回る日常を綴っています

クイーンかかったらどうしようかと思ってる

終わったよ


ちょっと眠って休めたよ


気持ちの整理も


ああ、それはまだかな


んでは、


やりますか


やるとしよう


洗濯物取り込んで


生ゴミ処理して



夕ごはんは今日はサボるので



今まで聞いたことのなかった


妻の好きだった曲を聞くとしよう



でもまあ


知らない洋楽ばっかだな、これ



うん



悪くない



意外と悪くないよ

お供え物

僕は社交辞令とか

いわゆる「しきたり」が苦手だ

「こういう時はこうするべき」という

口に出すことのない暗黙の約束事はとにかく

非効率で生産性がないと考えてしまうのだ


だから、法事が苦手なんだと思う

滅多なことがなければ人の葬式にはいかない

墓参りも盆の訪問も苦手だ


しかしさすがに今回はそうもいかなかった


素麺を載せた足のついた胡瓜とか茄子とか

よく分からない小さな食器に載った料理とか

歌舞伎町のネオンみたいに回転する提灯とか

僕には本当によく理解できない

本当によく理解できない

新盆の、ものすごい飾りも

なんとか、すっかり片づいた

というか、ほぼ片づけてもらったのだが


今日は一周忌法要を終え

妻の遺影は久しぶりにリビングに帰ってきた

疲れた

全く頼りない旦那で申し訳ない


期間中、たくさんの方々から

妻へのお供え物をいただいた

僕はこの「お供え物」というシステムも

正直理解できなかった

亡くなった人の前に何か物を並べて

一体何になるのか


でも、

今回、

僕はきちんと理解した


支えてくれた皆さんのおかげだ


帰ってきた妻の遺影のまわりに

いただいたたくさんのお供え物を並べながら

僕も1つお供え物をした




妻の大好きだった音楽たちだ



1年待たせてごめんね



これからは毎日聞かせよう



4拍子のスローバラードは、もう歌わないw

And my bottle is empty

古いアルバムをめくり「ありがとう」って呟きながら、日が暮れてテーブルに座っても今は彼女は写真の中で優しい目で僕に微笑むのだ。

Sleepless on a cold midnight.Waiting for the Northern lights .んで、僕のボトルは空っぽ。



涙そうそう

デイドリームビリーバー

Something ever after



繰り返し、繰り返し弾き続ける毎日。

僕はまだぐるぐる回っている。



およそ2年の闘病生活の間は、ただただ「負けるかっ」って思ってやるべきことをやり続けた日々だった。実際やることだらけだったし。

ひょっとしたら戦っている自分に酔っていただけなのかもしれないな。まあ、今更だけど。




1年前に闘病生活が終わり、

葬儀が済み、日常に戻った。


僕は、心配からも、切迫感からも、義務感からも解放された。 はずだった。


なのに、何故か想像以上に僕は動けない。


何故ならば、その日常には妻がいないからだ。


いろいろ済んだはずの僕を襲ってきたのは、想像以上の喪失感。遺影を前に、浮かんでくるのは楽しかった思い出ばかり。


なので僕は、


古いアルバムをめくり「ありがとう」って呟きながら、日が暮れてテーブルに座っても今は彼女は写真の中で優しい目で僕に微笑んでいるその顔を見ながら、Sleepless on a cold midnight.Waiting for the Northern lights.んで、僕のボトルは空っぽな日々を、



もう少し続けます。




さて、とりあえず皿洗って朝食作らねばだな。


やることは、やるよ。