笑う黒犬の憂鬱

妻をなくした黒犬が這い回る日常を綴っています

追想49「車やさん」

職場近辺は狭い道が多く、すれ違いができない道路が多い。


昨日も踏切の電車待ちの間、反対側に対向車が。道路の幅は狭く、すれ違う余裕はない。


オレの方が先に待っていたんだけどなあ。



遮断機が上がる。


仕方ないので僕は、すれ違いできる幅まで車をバックさせる。


疲れて運転が雑になっていたんだと思う。

ガリっと縁石に引っ掛けて、右のバンパーが外れた。


あーあ、やっちまったな。


重なる時には重なるもんだ。


まあ、特段ヘコむこともなくお世話になっている車やさんに行く。


問題ない。

今の僕はマリオの無敵モードなのだ。



「ああ、これ、ちょっと時間かかりますね。代車出すので、ちょっとお預かりしていいですか?」


それで問題ないです。


どうぞよろしく車やさん。





夕方に、車やさんから電話がかかる。



「前回の状況からして、尋常じゃない走行距離なんですけど、一体何があったんですか?」


「すみませんね。色々あってたくさん走りました。」


「…オイル、替えておいた方がいいですよ。走行距離に比例しますので。」


「ありがとうございます。お任せします。」




こういった気遣いが、大事なんだよな。


僕らの職場もそんな職場でありたいよな。



気づかせてくれて、ありがとう。


車やさん。




エ〜エ 車やさん。

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