笑う黒犬の憂鬱

妻をなくした黒犬が這い回る日常を綴っています

追想71「妻との最後の夕ごはん」

<2017年8月22日>


今現在、妻の容体は何とか持ち直した。


しかし、残り時間に変化はないともいう。


僕はその時まで病院で妻を見守る。




ブログを見て連絡を取り合ってくれたのか、妻の友人たちが病院に駆けつけてくれた。

すごい人数の友だちが、妻を労わり励ましてくれていた。

個室はまるで満員電車。僕は1時間くらい病室の隅に立たされる羽目になった。




妻には、心から信頼できる友人が多い。




息子たちよ。


お前たちにもそんな友人ができるといいな。


最期まで、母さんの背中を見続けるのだ。





友人たちが帰ったあと、姉に連れられた息子たちが妻のそばにやってきた。


二人とも、捨て猫のような目をしていた。


長男の手には、コンビニの袋が握られていた。


「父さんの好きそうな夕食買ってやりな」


姉にそう言われて買ってきたらしい。


袋の中身は、




…これは、夕食なのだろうか。


最近の自分の食生活が情けない。


眠る妻の顔を見ながら砂肝を食べた。

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