笑う黒犬の憂鬱

妻をなくした黒犬が這い回る日常を綴っています

胃カメラ

8月の人間ドックで、胃の精検がついてしまった。


今までの僕なら「どうせ大したことない」と放置していたが、何しろ僕ら家族にはもう後がないので、今から大嫌いな胃カメラを飲む。


ああ、いやだなあ。



**************


今終わった。


鼻から入れるやつだったので、前ほど苦しくなかった。先生、明らかにテンション上がっていた。好きなんだな、胃カメラ。


「胃壁のひだを広げるために空気入れますから、ゲップしないように我慢してください」と言われて、消化器官全体に空気を送り込まれた。まるでビニール人形、お腹がどんどん張っていく。

「ゲップ我慢するには体の力抜いてください」と言われたが、問題は上の方ではなく下の方なのだ。力抜いたら即アウト。必死に耐えるしかない。


検査終わって15分トイレにこもった。


胃カメラ大好きな先生は、僕の体内の画像を画面に映しながら人体の精密さについて熱く語る。鼻の奥から始まって、気管との分岐点や食道、胃の内部や十二指腸の奥まで「僕の体ツアー」は続いた。


「で、どうだったのでしょうか?」


「ああ、全く問題ありませんよ。」


それな。

欲しかったの、その一言だけな。


先生は最後に記念写真をくれた。




いらねーーーーーーーーーっ



でもまあ、おかげで今日から気兼ねなく戦える。


先生、ありがとうございました。

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