笑う黒犬の憂鬱

妻をなくした黒犬が這い回る日常を綴っています

スピリチュアルな話

妻を出棺した際、本来河原にしか生息しないハグロトンボが突然飛んできて僕の肩にとまった。


ハグロトンボは、何度追い払っても、何度追い払っても、何度も僕の肩にとまり続けた。


「このトンボは妻だな」と僕は思った。


僕はそのトンボを肩に乗せたまま、諸々の手順を済ませた。


その後も気まぐれな妻は、気が向いた時に媒体を変えて僕に逢いにくる。


今朝の妻は、ハエだった。


最近少し弱っている僕のメンタルを心配してくれているのか、朝からずっと僕の身体にやたらとくっついてくる一匹のハエ。




もしもそれが君であったのならばありがとうなんだけどね。君に見守ってもらえることでどんなに勇気が出るか。


ただ、僕は君のことが大好きだが、できることならハエはやめてほしい。


次に会いに来てくれる時は、トンボ以上のスペックを期待してます。



ハエの君も、悪くはない。


でもね。


できればハエでない方が好きかも。です。





そういう理由で僕は、妻の命日から虫一匹殺していません。

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